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2004年6月17日
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関係各位
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財団法人 日本サッカー協会
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国際サッカー連盟(以下、FIFA)から回状907号をもって2004年競技規則の改正について通達がありましたので、その日本語訳を送付します。それぞれの協会、連盟などで、加盟クラブ、チーム、審判員などの関係者に周知徹底を図られるようお願いいたします。
回状にあるように改正等の効力の発生は国際的に7月1日からとなります。同様に、日本協会そして各地域、都道府県協会が主催する試合についても7月1日から施行することとします。しかし、すでに2004年度(2004年シーズン)の競技会が進行中であることから、改正に関わる内容の適用については各大会実施委員会、各種大会部会、各連盟(含むJリーグ)の競技会規定に従うものとします。
なお、2005年度(2005年シーズン)以降の適用については、2004年末までに通達します。
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2004年 競技規則の改正
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国際サッカー評議会の2004年次総会が2004年2月28日に英国のロンドンで開催された。総会において決定された競技規則の改正、情報は以下のとおりである。
第1条 − 競技のフィールド
現在の文章
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新しい文章
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(表記なし)
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フィールドの表面
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試合は、競技会規定に基づき、天然あるいは人工の表面のフィールドで行うことができる。 |
新しい国際評議会の決定事項
決定7
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FIFA加盟協会の代表チームあるいはクラブチームの国際競技会の試合では、いずれにおいても人工の表面のフィールドが用いられる場合、特にFIFA から適用免除を受けた場合を除いて、フィールド面はFIFAの人工芝品質コンセプトまたは国際人工芝基準の要件を満たすものでなければならない。
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理由:
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技術革新によって高品質の人工芝を作ることができるようになり、いかなるレベルの試合においても、人工芝は十分に受け入れられている。この提案は競技規則において初めてフィールド面について認定するとともに、特定のレベルの国際試合で用いられる人工芝は、承認されたFIFA基準を満たすものでなければならないことを確認するものである。
<日本協会の決定>
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平成15年度第7回JFA理事会(平成15年11月6日)で「国内競技会における人工芝の使用」について、次のとおり既に承認している。
JFAロングパイル人工芝基準の検査を確認し、公認ピッチとして公認された施設における、各公式試合実施に関し下記の手順にて決定することとする。
| 1) |
全国レベルの大会(公式試合) |
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実施の判断は各大会実施委員会、各種大会部会、各連盟(含むJリーグ)にて方針を決定し、理事会にて承認を得ること。 |
| 2) |
各地域レベルの大会(公式試合) |
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実施の判断は各地域サッカー協会が行う。 |
| 3) |
各都道府県レベルの大会(公式試合) |
実施の判断は各都道府県サッカー協会が行う。
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決定8
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テクニカルエリアが設置される場合、競技規則に付して記載されている国際評議会が承認した要件を満たしていなければならない。
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理由:
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この新しい国際評議会の決定は、競技規則に付して記載されているテクニカルエリアに関する文章を公式なものとして承認するものである。
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第3条 − 競技者の数
現在の文章
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新しい文章
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その他の試合
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その他の試合
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その他の試合では、次の条件で、交代を行うことができる。
| ・ |
関係するチームが最大数について合意
している |
| ・ |
試合前に主審に通知されている |
試合開始前に主審に通知されなかったり、合意しなかった場合は、3人までの交代しか認められない。
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その他の試合では、最大6人までの交代を行うことができる。 |
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理由:
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親善試合において多数の交代を行うことは試合の質を低下させ、興味を削ぐような状況を作り出すことにもなる。親善試合における交代の人数は制限されなければならない。
<日本協会の解説>
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| 日本協会傘下で行われる親善試合では、その試合の目的そして開催時期の気候など様々な違いがあることから、それぞれの競技会規定に従うこととした。 |
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第5条 − 主審
現在の文章
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新しい文章
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国際評議会の決定事項
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新しい国際評議会の決定事項
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決定2
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決定2
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第4の審判員が任命されているトーナメントあるいは競技会においては、その役割と任務は、国際評議会において承認されたガイドラインに従ったものでなければならない。
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第4の審判員が任命されているトーナメントあるいは競技会においては、その役割と任務は、競技規則に付して記載されている国際評議会において承認されたガイドラインに従ったものでなければならない。 |
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理由:
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”競技規則に付して記載されている”と表現された追加文章は、その他の国際評議会の決定と文章表現をあわせたもので、競技規則に付して記載された第4の審判員のガイドラインを公式に承認するのである。
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第7条 − 試合時間
現在の文章
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新しい文章
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延長戦
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(削除)
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競技会規定に、前、後半同じ時間の延長戦の条項をもうけることができる。この場合、第8条の条件が適用される。
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理由:
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この文章は、今後“試合の勝者を決定する方法”に含まれる。
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第10条 − 得点の方法
現在の文章
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新しい文章
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競技会規定
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競技会規定
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引き分けに終わった試合のために、試合の勝者を決定するための延長戦、あるいは国際評議会が承認したその他の手続きに関する条文を競技会規定に設けることができる。
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試合が引き分けに終わり、競技会規定として勝者を決定する必要がある場合、国際評議会が承認した次の方法のみが認められる。
| ・ |
アウェーゴール・ルール |
| ・ |
延長戦 |
| ・ |
ペナルティーマークからのキック |
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新しい国際評議会の決定事項
決定1
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競技会規定には、国際評議会が承認し、この競技規則に付して記載されている試合の勝者を決定する方法のみを規定することができる。
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理由:
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この文章は、2003年秋に開催された国際評議会の年次事務会議において、「国際評議会の承認した試合の勝者を決定する方法のみを競技会規定に規定できる」と決定したことを確認するものである。
<日本協会の解説>
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| 日本協会傘下で行われる競技会では、現在「Vゴール(ゴールデンゴール)」を適用している場合もあることから、それぞれの競技会規定に従うこととした。 |
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第12条 − ファウルと不正行為
新しい国際評議会の決定事項
決定6
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得点を喜ぶためにジャージを脱いだ競技者は、反スポーツ的行為で警告されなければならない。
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理由:
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得点後にジャージを脱ぐことは不必要なことであり、競技者はこのように過度に喜びを表現することを慎まなければならない。
<日本協会の解説>
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| 2001年競技規則の改正で、「競技者はジャージを脱ぐことで警告を受けることはなくなった」が、日本協会は、引き続き「ジャージを脱いだ場合、反スポーツ的行為で警告する」と決定し、現在に至っていることから、日本においては実質的な改正ではない。 |
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試合の勝者を決定する方法
現在の文章
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新しい文章
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| ゴールデンゴールおよびペナルティーマークからのキックは、試合が引き分けに終わったあと、勝者となるチームを決めることが競技会規定によって要求されているときの勝者を決定する方法である。 |
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アウェーゴール、延長戦およびペナルティーマークからのキックは、試合が引き分けに終わったあと、勝者となるチームを決めることが競技会規定によって要求されているときの勝者を決定する方法である。
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アウェーゴール
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競技会規定には、ホームアンドアウェー方式で競技する場合で第2戦後にゴール数が同じであるとき、アウェーグランドで得点したゴール数を2倍に計算する規定を設けることができる。
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延長戦
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競技会規定には、それぞれ15分を超えない範囲で前・後半同じ時間の延長戦を設けることができる。この場合、第8条の条件が適用される。
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ペナルティーマークからのキック
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文章の改正はない。
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理由:
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この文章は、以前提案があった方法を確認するものである。
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<日本協会の解説>
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今日、ゴールデンゴール(日本ではVゴールと称している)の他に「シルバーゴール(前半の間に得点があっても前半終了までは試合を続ける)」で試合を決定する場合等もあり、FIFAは「試合の勝者を決定する方法」を簡単かつ明確にする必要があった。そこで、昨年、加盟する全協会に「試合の勝者を決定する方法」について調査したところ、多くの協会が延長戦そしてペナルティーキックを行う方法を望んでいることが明らかとなった。ゴールデンゴールを廃止とした最も大きな理由は、キックオフ後、相手がボールに触れることなく得点し勝敗が決してしまうことや、エンドを替えることなく一方のチームが勝利する可能性があるという「不公平感」であった。
今回、FIFAは上記の理由で「試合の勝者を決定する方法」からゴールデンゴールを除くこととしたが、日本協会傘下で行われる競技会では、現在「Vゴール(ゴールデンゴール)」を適用している場合もあることから、それぞれの競技会規定に従うこととした。 |
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2.情報
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無線通信システム
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この技術が試合のコントロールに大いに貢献していることが確認されている。しかし、このようなシステムは審判員間の連絡に限り使用されるもので、放送用途のために使用すべきではないことが確認された。
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競技者とテクニカルスタッフ間の無線通信について
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評議会は、競技者とテクニカルスタッフ間の無線通信の使用に対するFIFAの反対を支持する。
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第4条 − 競技者の用具
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| 評議会は、ワンピースタイプのユニフォームの着用が競技規則に反することに同意した。 |
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| 競技規則の改正は2004年7月1日から効力を発する。 |
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国際サッカー連盟
事務局長
ウルス・リンジ
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