審判委員会


2003年 競技規則

修正 2003年7月15日
関係各位

財団法人 日本サッカー協会


第3種以下の競技会におけるフットサル競技規則の適用について

第12条 反則と不正行為
「間接フリーキック」の後に次の条文を追加する。

(財)日本サッカー協会の決定
日本サッカー協会などが行う第3種以下のフットサル競技会においては、次の規則を適用する。


 ゴールキーパーが手で投げた後、ボールが競技者に触れるかプレーされる、あるいはピッチ面に触れる前にハーフウエーラインを越えたときは、相手側チームに間接フリーキックを与える。間接フリーキックは、ハーフウエーライン上の任意の地点から行われる。
 ゴールキーパーが手で投げるプレーには、ゴールキーパーが一度保持した後ボールを手から離してピッチ面につく前にそのボールをける(パントキック)プレーも含まれる。

第17条 ゴールクリアランス
「違反と罰則」の後に次の条文を追加する。

(財)日本サッカー協会の決定
 日本サッカー協会などが行う第3種以下のフットサル競技会においては、次の規則を適用する。

 ゴールクリアランスされた後、ボールが競技者に触れるかプレーされる、あるいはピッチ面に触れる前にハーフウエーラインを越えたときは、相手側チームに間接フリーキックを与える。間接フリーキックは、ハーフウエーライン上の任意の地点から行われる。

<日本協会の解説>
 フットサルは、原則として屋内でプレーされ、限られたプレーイング・エリアを活用しながら、スピーディーさを披露するところに醍醐味がある。2000年、FIFAは、第4回世界フットサル選手権大会もあり、その特長を更に引き出すべく、“ゴールキーパーから、ハーフウエーラインを越えて手で投げて、味方競技者にボールをフィードすること”を認め、競技規則を改正した。
 この競技規則の改正は、一般のフットサルには高い効果をもたらした。しかし、成長差による体力差がプレーに大きな影響を与える第3種以下のフットサルでは、ゴールキーパーがハーフウエーラインを越えてボールを長身のフォワードに投げ、そのままゴールを狙わせる戦術が多くなり、時には、ゴールキーパー同士のキャッチボールが何度も続くという、フットサルにはほど遠いプレーが多く見られるようになった。これはフットサルの興味をそぐのみならず、正しいフットサルの技術向上を阻害することになっている。
 ついては、第3種以下のフットサル競技会に限り、1995年の競技規則にある、「ゴールキーパーから直接ハーフウエーラインを越えてボールを投げることを禁止する」規則を適用するものとするものである。
 なお、ゴールキーパーのパントキックは、競技上手でボールを投げるプレーと同等の効果があり、1995年以前の競技規則においても手で投げるプレーの一種であると解釈され、適用されていたことから、これについてもノーバウンドでハーフウエーラインを越えてボールをフィードした場合反則にすることにした。もっとも、ピッチ面にあるボールをけるプレーや一度手で離したボールをピッチ面に触れた直後にけるプレー(ドロップキック)はこの解釈に含まれず、反則としない。

<今回の適用(12条「反則と不正行為」ゴールキーパー)における確認>
投げる→×
パントキック→×
ドロップキック→○
ピッチ面にあるボールをける→○




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