オフサイドの判定に関する解釈(国際サッカー連盟 回状874号)
|
国際サッカー連盟より、回状874号によって「オフサイドの判定に関する解釈」について、次のように通知がありましたので連絡します。
本文にありますように、この通知は競技規則の改正ではありません。これはオフサイドの判定に関する解釈の説明であり、これまで日本サッカー協会が示してきた解釈と何ら変わるものではないことをご承知おきください。
|
第11条 オフサイドについて
|
国際評議会の年次事務会議が2003年9月16日に開催され、第11条「オフサイド」は、次ぎの原則に従って統一的な解釈をする、との決定がされたことを通知する。
・ |
これは、競技規則の改正でなく、現行の競技規則の記述に全て従ったものである。 |
・ |
この解釈の目的は、競技規則の尊重とサッカー競技の最終目標である得点を目指す攻撃的なプレーを保護するものである。 |
第11条には、次のように記されている。
ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによって積極的にプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる:
プレーに干渉する、または
相手競技者に干渉する、または
その位置にいることによって利益を得る。
“プレーに干渉する”とは、どのように解釈すべきか?
・ |
味方競技者がパスした、あるいは触れたボールをプレーする、または触れる。 |
“相手競技者に干渉する”とは、どのように解釈すべきか?
・ |
相手競技者がボールをプレーする、あるいはプレーできるようになることを妨げる。例えば、明らかにゴールキーパーの視線をさえぎる、あるいは動きを邪魔する。 |
・ |
ボールの方向に位置して、動く、あるいは(プレーの)そぶりを見せることによって、相手競技者を欺く、もしくは惑わせる。 |
“その位置にいることによって利益を得る”とは、どのように解釈すべきか?
・ |
オフサイドポジションにいてゴールポストやクロスバーから跳ね返ったボールをプレーする。 |
・ |
オフサイドポジションにいて相手競技者から跳ね返ったボールをプレーする。 |
論議をもたらすような出来事は常に起こるであろう。しかし、競技規則に規定されているように主審の決定は最終である。これらのより明確な指示によって、審判員が一定の基準に則った判定が出来るようになると確信している。
国際サッカー連盟 事務総長 ウルス・リンジ |
|
|
|